平成29年度第4回ASIFスキルアップセミナー

2018年2月28日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、平成29年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「セイフティ&セキュリティ」と題して、自動運転車やコネクテッドカーなどの新しい技術における安全性やセキュリティの考え方、対策例、動向について解説頂きました。

セミナーへの参加者は、115名(非会員1名を含む)でした。

セミナーの様子

「車載セキュリティ動向とルネサスの提案」
講師:ルネサスエレクトロニクス(株) オートモーティブソリューション事業本部
車載システム事業開発統括部 車載コア技術部 車載システム技術課 技師 松岡一成 氏

車載セキュリティの最新動向と、半導体ベンダー目線でのクルマのサイバーセキュリティ対策について、解説頂きました。今後の車載マイコンにおいて、標準的に搭載されるべき機能HSM(Hardware Security Module)の標準化動向を踏まえて、具体的なサイバーセキュリティ対策例をご紹介頂きました。

講演資料 (4.1MB)
「Requirements for HSM in AUTOSAR」
講師:インフィニオンテクノロジーズジャパン(株) オートモーティブ事業本部
パワートレイン&エレクトリックヴィークルセグメント 主任技師 山本拓史 氏

自動車の制御系ECUにおいても必須となってきている情報セキュリティ対策について、インフィニオンテクノロジーズのセキュア半導体の技術動向と、AUTOSARにおける議論・取組みについてご紹介頂きました。

講演資料は非公開です。
「自動運転における電子安全性の動向」
講師:(一社) 日本自動車工業会 エレクトロニクス部会
電子安全性分科会 分科会長 川名茂之 氏

世界各国が競い合って自動運転車の導入を進めている現状を俯瞰し、ますます複雑化する電子システムの安全設計の重要性について解説して頂きました。自動車工業会や自動車技術会の立場から考える、今後の動向について、従来の故障対応の機能安全、性能限界のSOTIF(Safety of the Intended Functionality)、サイバーセキュリティの基準・標準・業界動向などのポイントを整理してご紹介頂きました。

講演資料は非公開です。