2024年6月20日に、栄ガスビルキングルーム(名古屋市中区)にて、2024年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。
今回は、「未来の車を守る!SDV時代に対応するMacSecとSBOMで強化するサイバーセキュリティ戦略」と題して、自動車サイバーセキュリティやSDV(Software-Defined Vehicle)の動向から、サイバーセキュリティを確保するための活動について、わかり易く解説頂きました。
セミナーへの参加者は、46名(非会員0名を含む)でした。
前半では、SDVと自動車サイバーセキュリティの動向を俯瞰した後、国連WP29で規定された枠組みUN-R 155/156と、それらの具体的な達成方法である国際規格ISO/SAE 21434(自動車サイバーセキュリティ)と国際規格ISO 24089(ソフトウェアアップデート)について解説して頂きました。後半では、ソフトウェア部品に関する機械処理可能なリストSBOM(Software Bill of Materials)の概要とそれを活用したサイバーセキュリティ活動についてご紹介頂きました。
SDVでは車両の機能を常に最新にアップデートするため、高速かつ堅朗な車載ネットワークが重要となります。本講演では、Ethernetベースの車載ネットワ クの基本的な内容と、セキュリティ保証とリアルタイム通信を実現する技術として、MacSecとEthernet TSNについて解説して頂きました。