車載組込みシステムフォーラム 2025

2025年1月28日に、ナディアパーク デザインセンタービル3階デザインホール(名古屋市中区)で、車載組込みシステムフォーラム2025を開催しました。

今回のフォーラムでは、ASIFの1年間の活動報告に加えて、基調講演、専門セミナー、座談会を開催しました。今回の参加者は、121名(交流会60名)でした。

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講演の様子

ASIF活動紹介「車載組込みシステムの動向とASIFの活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長/
名古屋大学 大学院情報学研究科 教授 高田広章 氏
前半では、車載組込みシステムの動向と題して、自動車業界、特にSDV(Software Defined Vehicle)の動向と今後の展望について解説しました。 後半では、2024年度のASIFの活動報告として、ASIFの会員数が一般99社、協賛1機関、個人12名、特別会員2名と推移していること、勉強会のテーマ、直近の活動について報告しました。
基調講演「スピントロニクス省電力半導体によるゲームチェンジとカーボンニュートラルへの貢献」
東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター長 教授
/同大 工学研究科 教授/同大 電気通信研究所 教授 遠藤哲郎 氏
スピントロニクス省電力半導体は、電子の電荷とスピン(磁気)の両方の性質を利用した省電力半導体技術です。消費電力と演算性能のジレンマを解決するゲームチェンジ技術として近年注目されています。本講演では、スピントロニクス省電力半導体の基礎知識と、自動車応用、データセンター応用、宇宙応用に向けた最新動向を解説していただきました。
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専門セミナー1「自動車ソフトウェアのモデルベース開発」
マツダ(株) 統合制御システム開発本部 統括研究長 末冨隆雅 氏
マツダで進めてきたモデルベース開発(MBD)に基づく自動車開発について解説していただきました。 エンジン制御のソフトウェア開発では、モデルで仕様を設計し、MILSやHILS(Model/Hardware In the Loop Simulation)などを活用し、モデルによる動作検証を進め、試作、実機検証前の設計品質を高めてきました。運転支援や情報制御領域のモデルベース開発の取り組みについても紹介していただきました。
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専門セミナー2「SDV時代におけるクラウドのお役立ち」
Amazon Web Services, Inc. Principal Solutions Architect 梶本一夫 氏
技術の進展が著しいSDVの世界において、クラウドに期待されている役割や、自動車産業界における貢献について、クラウド・サービスベンダの立場から解説していただきました。ECUのソフトウェア開発や自動車販売後のデータ収集、アフターサービスなど、最新の生成AI技術との関係も含めて紹介していただきました。
専門セミナー3「生成AIと完全自動運転」
チューリング(株) 取締役/共同創業者 青木俊介 氏
自動運転の実現手段として、生成AI・大規模言語モデル(LLM)の活用が進んでいます。 本講演の前半では、完全自動運転への技術的課題および生成AIの利活用について基本的な考え方を解説していただきました。 後半では、チューリング社で開発されたマルチモーダル生成AIモデル「Heron」や自動運転に生成AIを活用した実装について最新の開発状況を紹介していただきました。
資料はありません。