車載組込みシステムフォーラム 2024

2024年1月30日に、ナディアパーク デザインセンタービル3階デザインホール(名古屋市中区)で、車載組込みシステムフォーラム2024を開催しました。

今回のフォーラムでは、ASIFの1年間の活動報告に加えて、基調講演と専門セミナー、座談会を開催しました。今回の参加者は、127名(内非会員19名)でした。

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講演の様子

ASIF活動紹介「車載組込みシステムの動向とASIFの活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長/
名古屋大学 大学院情報学研究科 教授 高田広章 氏
前半では、車載組込みシステムの動向と題して、自動運転の現状と今後について解説しました。 後半では、2023年度のASIFの活動報告として、ASIFの会員数が一般99社、協賛1機関、個人13名、特別会員2名と推移していること、勉強会のテーマ、直近の活動について報告しました。
基調講演「自動運転の現状と社会実装に向けての課題」
名古屋大学 未来社会創造機構 モビリティ社会研究所 特任教授 二宮芳樹 氏
自動運転の現状について国内と海外のそれぞれの動向を俯瞰した後、自動運転の社会実装に向けた課題について、基準・法規、運転技術、コストの面から丁寧に解説して頂きました。
専門セミナー1「中国EV市場の動向と車載システムへの影響」
(株)日本総合研究所 創発戦略センター シニアマネジャー 程塚正史 氏
中国の自動車市場、特にEVについて概観した後、車載システムの動向について詳しく解説して頂きました。世界に先駆けてEV化を進めた中国では量的な拡大だけでなく質的な変化が進んでおり、特に新興勢を中心に車載コンテンツの高度化・多様化について具体的な事例を交えて紹介して頂きました。
資料はありません。
専門セミナー2「Introduction of Snapdragon Digital Chassis」
クアルコム 車載事業本部 シニアダイレクター 松井俊也 氏
前半では、現在の自動車業界のキーワードであるSDV(Software Defined Vehicle)に対する、クアルコム社のコンセプトと具体的な取組みとして、SDVの基盤となるSnapdragon Digital Chassisについて紹介して頂きました。 後半では、Snapdragon Digital Chassisを実現するために必要となるSoC(System on Chip)について解説して頂きました。 また、当日はサンダーソフトジャパン(株)様のご協力で、Snapdoragon8295を搭載したThunderSoft E-Cockpit 8.0のデモ機も展示して頂きました。
専門セミナー3「NICTの大規模言語モデルとその周辺」
国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)フェロー 鳥澤健太郎 氏
NICTにおける自然言語処理に関するこれまでの研究開発活動について紹介して頂いた後、生成AIの基盤技術である大規模言語モデル(Large Language Model)について、動作、学習、リスクについて、具体的な例を交えながら分かりやすく解説して頂きました。