平成30年度第4回ASIFスキルアップセミナー

2019年2月25日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、平成30年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「セキュリティソフトウェア技術」と題して、車載セキュリティ含めてセキュリティ全般についての解説頂きました。

セミナーへの参加者は、134名(非会員4名を含む)でした。

セミナーの様子

「自動車セキュリティを取り巻く状況とJARIの取組み」
講師:(一財) 日本自動車研究所 ITS 研究部 主席研究員 大庭敦 氏

前半では、自動車セキュリティを取り巻く状況について、他業界の動きも含めた外観を紹介し、JARIで進められている国プロの事業についてご紹介頂きました。後半では、セキュリティ評価手法の検討を進める中で構築している評価環境(テストベッド)について、その目的や仕組みを詳細に解説して頂きました。

講演資料 (5.3MB)
「車載ネットワークにおけるセキュリティモジュール組込み事例」
講師:(株)サニー技研 車載事業部 田代有宏 氏

前半では、AUTOSARアーキテクチャにおけるセキュリティモジュール(特に、メッセージ認証)について、その位置付けと仕様について紹介して頂きました。後半では、開発したセキュリティモジュールをテストベッドに組み込んだ事例について、注意点を交えながら解説して頂きました。

講演資料 (1.5MB)
「自動車セキュリティ対策に求められる技術と制度」
講師:KDDI(株) 商品技術部 竹森敬祐 氏

前半では、自動車セキュリティ対策の要となるECUの鍵管理、鍵を利用した診断サービス認証、MAC検証などの技術について紹介して頂きました。後半では、自動車基準調和世界フォーラムWP29や国際規格ISO/SAE21434が求める、車両のセキュリティ開発プロセスの構築に向けて、OEMやサプライヤに求められる組織や制度の構築について解説して頂きました。

講演資料 (4.1MB)