平成29年度第2回ASIFスキルアップセミナー

2017年9月8日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、平成29年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「自動運転技術セミナー第六弾!クルマの衝突予防 ミリ波レーダーの最新状況!」と題して、自動走行や安全運転支援システムにおいて重要な役割を担うミリ波レーダーについて、基本的な仕組みから最新技術動向までを分かりやすく解説して頂きました。

セミナーへの参加者は、120名(非会員1名を含む)でした。

セミナーの様子

「自動運転に欠かせないミリ波レーダ製品化技術」
講師:富士通テン(株) VICT技術本部 第三技術部 ベーシックプロフェッショナル 岡謙治 氏

前半では、ミリ波レーダの基本的な技術,仕組み,他センサーとの比較について解説して頂きました。後半では、自動走行や安全運転支援システムにおけるミリ波レーダの位置付けや要件を整理した上で、今後の展望を解説して頂きました。網羅的な内容を、大変分かりやすく解説して頂きました。

講演資料 (4.9MB)
「ミリ波レーダ用半導体デバイス技術」
講師:(株)富士通研究所 ネットワークシステム研究所
ワイヤレス基盤技術プロジェクト 専任研究員 大橋洋二 氏

ミリ波レーダの仕組みを解説して頂いた後、特にハードウェア面に焦点を当て、回路構成、半導体技術について詳細に解説して頂きました。最後に、今後の展望として、第5世代(5G)無線通信技術の特徴と要素技術について解説して頂きました。

講演資料 (1.2MB)
「車載用ミリ波レーダのための空間適応信号処理技術」
講師:名古屋工業大学 大学院 電気・機械工学専攻 工学博士 菊間信良 氏

複数のアンテナを使用するマルチアンテナを用いたセンシング技術について、SIMO(Single Input Multiple Output)レーダとMIMO(Multiple Input Multiple Output)レーダに分けて詳しく解説して頂きました。MIMDレーダの特徴,SIMOに対する優位性を示すとともに、時空間適応信号処理によってさらなる性能向上が期待できることをご紹介頂きました。

講演資料 (1.1MB)