2017年6月26日に、栄ガスビル(名古屋市中区)にて、平成29年度第1回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。
セミナーへの参加者は、197名(非会員13名を含む)でした。
ドアやミラー、ライトなどの制御に使用されるLIN(Local Interconnect Network)プロトコルについて、その位置付け、仕様改訂の変遷、メッセージの構造、通信の流れ、実現方法など、プロトコルの基本的な仕組みをCANとの比較を交えて分かりやすく解説して頂きました。
HMI(Human Machine Interface)領域と呼ばれる、入力機器(スイッチやセンサ等)と出力機器(モータやLED等)間において高い応答性が求められるシステム向けに、新しいプロトコルとして提案されているCXPI(Clock Extension Peripheral Interface)について紹介して頂きました。具体的には、CXPIの適用領域、プロトコルの詳細、LINに対するアドバンテージ、国際標準化動向について解説して頂きました。
CXPIの評価環境と動作確認方法を簡単に説明して頂いた後、オシロスコープによる動作確認の様子を紹介して頂きました。 CXPIの評価と、CXPI用通信ソフトウェアの開発を通じて感じたことを整理して紹介して頂きました。
最初に車載ネットワークの歴史・発展経緯を踏まえて、現在のデファクト・スタンダードであるCAN(Controller Area Network)の位置付けと特徴を明快に説明して頂きました。その後、CANの仕様について、使用される領域、メッセージの構造、エラー処理などプロトコルに関する基本的な知識を解説頂きました。