平成27年度第3回ASIFスキルアップセミナー

2015年10月22日に、栄ガスビル(愛知県名古屋市中区)にて、平成27年度第3回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「モデルベース開発における実践的なツール活用シーン」と題して、自動車業界を中心に実際の開発現場で取り入れられているモデルベース開発について、MATLABやSimlinkなどの開発ツールを提供しているMathwork社の視点から、開発現場での活用方法や導入事例を解説して頂きました。

セミナーへの参加者は、51名(非会員3名を含む)でした。

セミナーの様子

「異常検出と信頼性解析を中心とした車両計測データの解析と活用」
講師:MathWorks Japan シニアアプリケーションエンジニア 吉田剛士 氏

従来は、表計算ソフトウェアが使用されることが多かった、走行データ(GPSデータ、走行情報、CANデータ等)処理を支援するソフトウェアツールについて紹介して頂きました。前半では、走行データのファイル保存、データベース化、解析の各段階で、どのような課題をどう解決できるのか、事例を交えて解説して頂きました。後半では、データ解析のデモンストレーションとして、走行データを解析して異常を検出するAdvanced Data Analysis Toolについて、具体的なアルゴリズムを交えて解説して頂きました。

講演資料 (6.4MB)
「モデルを活用した高信頼ソフトの開発・検証」
講師:MathWorks Japan シニアアプリケーションエンジニア 山本順久 氏

量産製品に搭載される組込みソフトウェア開発において、Simlinkを活用する方法を紹介して頂きました。前半では、モデルベースデザイン/開発(MBD:Model-Based Design/Development)の基本的な考え方を紹介して頂いた後、ドアロック制御ソフトウェアを対象に、MBDを活用したソフトウェア開発プロセスを具体的に解説して頂きました。後半では、実際のソフトウェア開発現場に導入した技術者からの質問とその回答をQ&A形式で紹介して頂きました。

講演資料 (4.2MB)