平成27年度第2回ASIFスキルアップセミナー

2015年9月15日に、栄ガスビル(愛知県名古屋市中区)にて、平成27年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「スパゲティプログラムからの脱却!ソフトウェア・プロダクト・ライン開発の基礎と応用」と題して、複雑化・肥大化が進むソフトウェアを部品化し、再利用性を確保していくためソフトウェア・プロダクト・ライン開発について、基礎的な内容と、車載組込みソフトウェア開発における適用事例に関してご講演頂きました。

セミナーへの参加者は、81名(非会員3名を含む)でした。

セミナーの様子

「ソフトウェア・プロダクト・ライン開発の基本と実践形態」
講師:(株)SRA 産業第1事業部 林好一 氏

前半では、Software Product Line Engineering (SPLE)(=ソフトウェアの「製品系列」の作り方」)について、派生開発とSPLEの根本的な違い,導入効果をご紹介頂きました。続いて、コア資産の特定に際しては製品の共通性・可変性分析が重要であるとともに、実施する時期や方法は多様であることを述べられました。後半では、実際の開発現場への導入経験を元に、開発方式と体制作りについて解説頂きました。

講演資料 (1.4MB)
「ソフトウェア・プロダクト・ラインのモデル駆動開発と実績管理」
講師:(株)デンソー 情報通信基盤開発部 HMI-PF 開発室 加藤滋郎 氏

車載組込みソフトウェア開発において、ソフトウェア・プロダクト・ラインを導入された経験を、多様な面から解説して頂きました。前半では、モデル駆動開発をプロダクトライン開発した経緯と効果,テスト戦略,フィーチャ実績管理の方法を紹介して頂きました。後半では、ソフトウェア・プロダクト・ライン開発を実際の現場で成功させるためのポイントと、その根幹をなすソフトウェアアーキテクチャの設計方法について、ETロボコンでの事例を交えて解説して頂きました。

講演資料 (11.3MB)