平成26年度第6回ASIFスキルアップセミナー

2015年3月16日に、愛知県産業労働センター ウインクあいち(名古屋市中村区)にて、平成26年度第6回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「AUTOSARの最新動向」と題して、車載ソフトウェアの標準規格であるAUTOSAR仕様について、主要ツールベンダー3社から、最新情報と今後の展望についてご講演頂きました。

セミナーへの参加者は、120名(非会員12名を含む)でした。

セミナーの様子

「AUTOSAR アップデート」
講師:メンター・グラフィックス・ジャパン株式会社 テクニカルセールス部 ASPグループ マネージャー 三木 研吾 氏

前半で、メンター・グラフィックス社が提供する車載関連製品を紹介して頂きました。後半では、最近の製品の更新状況について、通信プロトコル(Ethernet、CAN FD対応)、仮想化技術(HyperVisor)、機能安全対応(DIAに基づく合意形成と、モジュール開発)の3つを解説して頂きました。

講演資料 (3.9MB)
「AUTOSAR の現状と AUTOSAR を使用した機能安全対応へのアプローチ」
講師:ベクター・ジャパン株式会社 組込みソフト部(PES) 中部西日本エリア プログラムマネージャー 稲垣毅 氏

前半では、ベクター社が提供する製品を、AUTOSARの開発プロセスに基づいて紹介して頂いた後、AUTOSARの最新状況について、仕様のリリース計画、既存のプラットフォームに変わる新しいコンセプト、2015年のイベント情報等を紹介して頂きました。後半では、ISO 26262への対応方法について、特に、異なるASIL(Automotive Safety Integrity Level)のソフトウェアを単一のECU上で混在させるための仕組みについて、詳細に解説して頂きました。

講演資料 (18.2MB)
「AUTOSAR recent update and KPIT direction」
講師:KPIT Technologies Ltd. Head of In Vehicle Network Product Practice, Mr. Peter Jakobsson

前半では、車載ソフトウェアプラットフォームの変遷を解説して頂いた後、自動車関連企業のうち、特にOEMとティア1サプライヤ企業の考え方、取組を整理して紹介して頂きました。後半では、多様なソフトウェアプラットフォームが混在するシステムを例に、AUTOSARの将来像について解説して頂き、最後にKPITの今後のリリース計画について紹介して頂きました。

講演資料 (1.4MB)