平成26年度第4回ASIFスキルアップセミナー

2014年12月1日に、愛知県産業労働センター ウインクあいち(名古屋市中村区)にて、平成26年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「車載セキュリティの動向」と題して、最近特に注目されている自動車のサイバーセキュリティ(車載セキュリティ)の現状、セキュリティ対策方法、安全性との両立等について、各社の考え方を踏まえてご講演頂きました。

セミナーへの参加者は、139名(非会員7名を含む)でした。

セミナーの様子

「自動車サイバーセキュリティ対策の考え方と適用事例」
講師:日本電気(株) コンサルティング事業部 エキスパート 川崎寿之 氏

最初に、自動車のサイバーセキュリティの動向を、コンサルタントのお立場からご紹介して頂きました。IT製品開発で培われたセキュリティ対策をベースに、それらをどう車載システムに適用し、セキュリティ対策を実施すべきかをご説明頂きました。最後に、安全性とセキュリティの両立を目指して、ITセキュリティの国際規格ISO/IEC 15408と、自動車の電気電子制御システム向け機能安全国際規格ISO 26262を組み合わせた開発プロセスをご紹介頂きました。

講演資料 (1.4MB)
「車載セキュリティの考え方と機能安全と連携したアプローチ」
講師:ルネサスエレクトロニクス(株) 車載制御第一事業部 主任技師 山梨晃 氏

車載セキュリティの考え方として、前半では主にセキュリティ分析を、後半ではセキュリティ対策に焦点を当てて、詳細にご説明頂きました。最後に、セキュリティ対策と機能安全対応との連携について、境界線をどこに置きながら開発を進めるべきかを解説頂きました。

講演資料 (2.5MB)
「つながるクルマのサイバーセキュリティ」
講師:(株)デンソー 電子基盤技術本部 DP-情報セキュリティ開発室 開発課 課長 花木孝史 氏

自動車を始めとするモビリティ社会の現状と将来像を踏まえて、サイバーセキュリティの動向をご説明頂きました。欧州、北米、日本における議論の動向を俯瞰した後、デンソーにおけるセキュリティに対する考え方(コンセプト)、製品開発でセキュリティを確保するためのセキュリティ共通基盤についてご説明頂きました。

講演資料 (5.1MB)