平成23年度第4回ASIFスキルアップセミナー

2011年11月7日に、愛知県産業労働センター(名古屋市中村区)にて、平成23年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「車載ソフトウェアの上流設計を支えるモデルベース開発」と題し、今後、自動車制御システム開発においても採用が加速するといわれているモデルベース開発について、モデルベース開発の基礎知識、利用状況、トレンド等について、ツールを開発・提供している方々にご講演頂きました。

セミナーへの参加者は、87名(会員85名,非会員2名)でした。

セミナーの様子

「モデルベース開発について」
講師: 日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 部長
次世代組み込み技術担当 梶谷浩一 氏
モデルベース開発が誕生した背景、制御システム開発とソフトウェア開発の違い、モデルの定義、モデル記述言語、モデル記述言語を用いた開発例をご紹介頂きました。モデルベース開発の基礎知識から、最新ツールまで幅広くご説明頂きました。
講演資料 (1.2MB)
「モデルベース開発におけるUMLの役割」
講師:(株)エクスモーション 取締役 渡辺博之 氏
組込みシステム開発におけるモデルベース開発手法への期待と、それに答える具体的な指針を分かり易くご紹介頂きました。モデルベース開発に用いるモデルとしては、モデル作成後の取り扱いが容易であり、かつモデル動作の理屈を含めたモデリングができるUML(Unified Modeling Language)が有用であることを述べ、良いUMLモデルを作成するためのポイントを、具体的な例を交えてご説明頂きました。
講演資料 (3.8MB)
「自動車業界におけるMBDトレンド -現場で何がおきているか-」
講師: マスワークス合同会社 第一営業部 部長 望木純一 氏
ツールベンダの立場から、すでに車載制御システム開発でも採用されているMATLAB/Simulinkを中心に、モデルベース開発の基礎、MATLAB/Simulinkによるモデリング例、モデルベース開発におけるテストや形式検証の導入例をご紹介頂きました。
講演資料 (2.5MB)