平成23年度第2回ASIFスキルアップセミナー

2011年9月13日に、愛知県産業労働センター(名古屋市中村区)にて、平成23年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「品質を高める組込みソフトウェア開発プロセスと車載開発における実践」と題し、組込みソフトウェアの品質を高めるためのソフトウェア開発プロセスの解説と、車載システム開発におけるソフトウェア開発プロセスの改善活動事例についてご講演頂きました。 セミナーへの参加者は、78名(会員74名,非会員4名)でした。

セミナーの様子

「ESxR 体験セミナー:組込みソフトウェアの開発プロセスを組み立てる」
講師:(独) 情報処理推進機構 ソフトウェア・エンジニアリング・センター
組込み系プロジェクト 専門委員 村松昭男 氏
ソフトウェアを効率的に開発し、かつその品質を確実なものとしていくには、開発の各段階で適切な作業を適切な順序で実施することが必要です。『組込みソフトウェア向け開発プロセスガイド』では、開発の各段階で行うべき作業とその作業へのインプット/アウトプットを具体的に説明し整理しています。その構成、内容、そして理解し活用していただくために背景・目的などを解説して頂きました。
講演資料 (2.4MB)
「車載ECUのソフトウェア開発プロセス改善事例」
講師:(株)東海理化 エレクトロニクス機器事業部 エレクトロニクス技術部
制御システム開発室 プロセスグループ長 深野裕司 氏
2000年から2010年における車載ソフトウェア開発プロセスの変遷を、プロセス年表を用いて分かりやすくご紹介頂きました。さらに、プロセス改善の事例紹介として年表中の改善事例をいくつか取り上げてご紹介頂くと共に、WOCS2011で最優秀賞を受賞した小集団改善活動についてご紹介頂きました。
講演資料は非公開です。
「ソフトウェアプロセス改善活動の進め方」
講師:オムロン(株) グローバルプロセス革新本部 開発プロセス革新センタ
技術専門職 丹羽徹 氏
社内でのソフトウェアプロセス改善活動(SPI活動)の進め方についてご紹介頂きました。特に、CMMIやSPICEなど、ソフトウェアプロセス参照モデル(process reference model)をどのように活用し、どのように現場に落とし込んでいくかを解説して頂きました。
講演資料は非公開です。