平成22年度第4回ASIFスキルアップセミナー

2010年9月9日に、愛知県産業労働センター(名古屋市中村区)にて、平成22年度第4回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、「Eclipseは車載組込みソフトウェア開発を革新する」と題し、近年、組込みソフトウェア開発においても利用が広がっているEclipseについて、ツールを提供する側と利用する側の両面から講演致しました。セミナーへの参加者は、72名(会員68名,非会員4名)でした。

セミナーの様子

「Eclipse の概要と実際」
講師:富士通(株) ミドルウェア事業本部 組込みソフトウェアテクノロジ事業部
プロフェッショナルプロダクトエンジニア 森出茂樹 氏
富士通セミコンダクター(株) マイコンソリューション事業本部 自動車事業部
ソフトウェア開発部 技師・ソフトウェアアーキテクト 五十嵐純 氏
Eclipseの歴史的背景を含めた基本的な部分について、Eclipseとは何か、どのような団体がどう取り組んでいるか、組込みソフトウェア業界との関係などについて、動向を交えてご紹介頂きました。
また、なぜEclipseを利用する価値があるのか、現在の開発環境の何が変わるのかについて、実際にEclipseを採用したソフトウェア開発ツールを提供する半導体メーカの立場からご講演頂きました。
講演資料は非公開です。
「Eclipseを組込みの教育および実開発で使うために
~PizzaFactory開発の経験から~」
講師:(資)もなみソフトウェア 代表役員 邑中雅樹 氏
Eclipse の組込みシステム応用が盛んになる前の2004年頃から,もなみソフトウェアが提供してきた、Eclipseをベースとした組込みシステム向け統合開発環境ディストリビューション「PizzaFactory」を中心に、教育分野や実システム開発での採用において、どのような枠組みが考えられるかについて概説頂きました。
講演資料 (2.3MB)
「AUTOSAR開発環境としてのEclipse活用」
講師:(株)デンソー 電子プラットフォーム開発部 先行技術開発室 佐藤洋介 氏
AUTOSARを利用した車載ソフトウェア開発の開発環境としてのEclipseについて、その利用方法、カスタマイズのメリット・デメリットを、海外での利用形態や研究動向を踏まえ、ユーザの視点からご講演頂きました。
講演資料は非公開です。