平成22年度第1回ASIFスキルアップセミナー

2010年6月1日に、名古屋栄ビルディンク(名古屋市東区)にて、平成22年度第1回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

近年、自動車制御システムを始めとする組込み業界では機能安全が注目されています。機能安全規格は、全ての産業システムにおける安全を達成するための国際規格であり、その上位規格であるIEC61508が2000年に発行された後、自動車分野においてもその適用への関心が高まっています。

今回は、「国内初!機能安全ソフトウェアのTÜV認証取得への道のり」と題して、機能安全ソフトウェアの認証取得に取り組まれた活動や機能安全思想の背景などについて幅広くご講演頂きました。セミナーへの参加者は、140名(会員128名,非会員12名)でした。

セミナーの様子

「国内初!機能安全ソフトウェアのTÜV認証への道のり」
講師:(株)ヴィッツ 品質保証室 室長補佐 森川聡久 氏
機能安全ソフトウェアの開発プロセス認証取得において中心的に活動された経験を踏まえ、機能安全の基礎知識、TÜVの機能安全認証の概要、機能安全対応OSの開発概要、機能安全プロセスの重要ポイントについて、分かり易くご講演頂きました。
講演資料 (1.7MB)
「安全分析と形式手法」
講師:名古屋市工業研究所 電子情報部 情報・デバイス研究室 主任研究員 小川清 氏
安全分析手法セミナーの開催や、国際規格会議への参加経験を踏まえて、これらの機能安全との関連についてご講演頂きました。
講演資料 (0.7MB)
「機能安全の動向と将来」
講師:(株)日本機能安全 取締役 吉岡律夫 氏
日本での機能安全普及において勢力的に活動されている経験を踏まえ、機能安全思想の背景、意味を理解を解説するとともに、2010年に第2版が発行されたIEC61508と、2009年に発行された自動車の機能安全規格ISO/DIS26262についてもご紹介頂きました。
講演資料は非公開です。
「TÜV認証の四方山話」
講師:(株)ヴィッツ 取締役 服部博行氏
機能安全ソフトウェアのプロセス認証取得への道のりの舞台裏について、実際の認証取得に有用な情報を含めてご紹介頂きました。
講演資料は非公開です。