平成21年度第2回ASIFスキルアップセミナー

2009年7月31日に、名古屋栄ビルディング(名古屋市東区)にて、平成21年度第2回スキルアップセミナーを開催致しました。スキルアップセミナーは、ASIF会員の若手技術者スキルアップを目的として、幅広い技術を習得して頂くためのセミナーです。

今回は、ITS(Intelligent Transportation Systems)と車載電子プラットフォームに関する研究開発活動について、欧州をはじめとする海外の動向を踏まえて、ご講演頂きました。セミナーへの参加者は、88名(会員84名、非会員4名)でした。

セミナーの様子

「無人走行で地球に優しい環境を目指すITS社会実現に向けて」
講師:(財)日本自動車研究所(JARI) ITS研究部 部長 森田康裕 氏
CO2削減に資するエネルギーITS技術について、JARIのITS研究会と、NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のエネルギーITS推進事業における研究開発活動についてご講演頂きました。 まず、エネルギーITS研究会で議論・検討されている、ITS技術がどのようにCO2削減に寄与するのか、またそのために必要な施策について、体系的にご紹介頂きました。エネルギーITS推進事業のご紹介では、自動運転・隊列走行制御システムの構築に必要となる白線認識技術、物体検出技術、車両位置検出技術、車車間通信技術など、事業に参加する大学と企業の取組みを幅広くご紹介頂きました。
講演資料 (10.1MB)
「加速する欧州の自動車電子化への取り組み」
講師:(財)日本自動車研究所(JARI) ITS研究部 主任研究員 香月伸一 氏
JARIで実施されている、自動車電子システムの海外動向調査について、ご講演頂きました。最初に、近年ますます電子化が進む自動車システムの現状を簡単にご紹介頂きました。そして、欧州における自動車電子システム標準化動向について、車載ソフトウェア標準化の代表であるAUTOSARを中心に、それを取り巻く欧州各国における産官学連携の研究開発活動の動向をご紹介頂きました。
講演資料 (3.9MB)
「AUTOSARを中心とする欧州標準化団体の理想と現実」
講師:(株)デンソー 電子プラットフォーム開発部 主幹 秋山進 氏
実際にAUTOSARの標準化活動に携わるお立場から、欧州で実施されているさまざまな標準化活動をご紹介頂くとともに、AUTOSAR標準化活動の現状についてご講演頂きました。
講演資料は非公開です。