車載組込みシステムフォーラム 2019

2019年1月31日に、ナディアパーク デザインセンタービル3階デザインホール(名古屋市中区)にて、車載組込みシステムフォーラム2019を開催しました。

毎年開催しているフォーラムでは、ASIFの1年間の活動報告に加えて、基調講演と専門セミナーを開催しました。今回の参加者は、182名(内非会員15名)でした。

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講演の様子

ASIF活動紹介「車載組込みシステム開発の現状とASIFの活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長/
名古屋大学 大学院情報学研究科 教授 高田広章 氏
前半では、車載組込みシステム開発の動向として、主に自動運転の安全性に関する様々な取り組みを紹介しました。後半では、2018年度のASIFの活動報告として、ASIFの会員数が、一般102社、協賛1機関、個人14人と順調に推移していることと、実施した勉強会の第1ラウンド(6月-9月実施)と第2ラウンド(11月-2月実施)のテーマについて、簡単にご報告しました。
講演資料 (4.9MB)
基調講演「運転支援・自動運転における安全技術の進化について」
神奈川工科大学 創造工学部 自動車システム開発工学科長 教授 井上秀雄 氏
JSTの研究成果展開事業S-イノベ「高齢社会を豊かにする科学・技術・システムの創成」プロジェクトの研究開発内容を中心に、危険予測制御、ヒヤリハットデータを基にした危険予測AI、人間と機械が協調するシェアードコントロール等の最新技術を紹介し、運転支援・自動運転における安全技術の進化の方向性を解説して頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナー1「「モノづくり」「コトづくり」の融合と求められるサイバーセキュリティ対策」
WHITE MOTION CEO 蔵本雄一 氏
モノづくりの世界に、コトづくりが融合されるようになり、セキュリティ要求事項が変化してきているという現状を紹介して頂きました。加えて、自動車のソフトウェア化やCASEを通して、次世代の自動車に必要とされるセキュリティ要求事項について解説して頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナー2「自動運転バスがもたらす未来とSBドライブの自動運転の取り組み」
SBドライブ(株) シニアプロジェクトマネージャ 大澤定夫 氏
前半では、一昨年3月に沖縄県南城市にて開始された実証実験について紹介して頂きました。この取組みは、石垣島、沖縄宜野湾でも進化し、2018年2月には羽田の一般公道にて、レベル4での走行実験に成功、10月には日立市で信号協調の成功、発展している状況を紹介して頂きました。車両制限のない混在交通として、なぜ路線バスの自動運転から取り組むのか、その真相と今後の展望等を解説して頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナー3「ドイツPEGASUSプロジェクトにおける 自動運転機能の安全性評価法の標準化動向と課題」
(公社)自動車技術会 電子電装部会 部会長/
(株)デンソー 技術開発推進部 国際標準推進室 シニアアドバイザ 菅沼賢治 氏
前半では、レベル3以上の自動運転機能を市場に導入する際の評価方法が、世界の自動車産業での大きな課題になっている状況について、特にドイツで進められている産官学連携のPEGASUSプロジェクトについて紹介して頂きました。後半では、自動運転を取り巻く新たな技術や社会動向は大きく変化していることを指摘し、特に標準化の観点から、独PEGASUSプロジェクトなどの世界動向を踏まえて、今後、日本が取り組むべき課題を解説して頂きました。
講演資料は非公開です。