車載組込みシステムフォーラム 2017

2017年1月31日に、名古屋国際会議場レセプションホール(名古屋市熱田区)にて、車載組込みシステムフォーラム2017を開催しました。

毎年開催しているフォーラムでは、ASIFの1年間の活動報告に加えて、基調講演、招待講演、2つの専門セミナを開催しています。今回の参加者は、186名(内非会員36名)でした。

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講演の様子

ASIF活動紹介「車載組込みシステム開発の現状とASIFの活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長/
名古屋大学 大学院情報科学研究科 教授 高田広章 氏
2016年度のASIFの活動内容を報告しました。前半では、ASIFの会員数が、一般89社、協賛1機関、個人16人と順調に推移していることを紹介しました。後半では、実施した勉強会について、第1ラウンド(6月-9月実施)と第2ラウンド(11月-2月実施)のテーマ(車載OS、CAN通信仕様、MATLAB、機能安全規格の概要、車載開発プロセス、MISRA-C、UML、AUTOSARモデリングツール、機能安全規格の実践、組込みセキュリティなど)について簡単にご報告しました。
講演資料 (1.1MB)
基調講演「ものづくり技術を高めるソフトウェア開発」
アイシン・コムクルーズ(株) 取締役社長 加藤喜昭 氏
長年に渡って自動車・自動車部品開発に携わった経験に基づき、日本の製造業の強みである「ものづくり技術」について解説して頂きました。現在関わっているソフトウェア開発において、それらの技術をどのように活用しているのか、また今後の展望についてお話頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナ1「人工知能技術開発への取り組み」
三菱電機(株) 情報技術総合研究所 知能情報処理技術部長 三嶋英俊 氏
Human-in-the-loopシステム(人間が操作の一部に組み込まれて稼働するシステム)において、人工知能技術の適用と深化が期待されています。本講演では、人工知能技術を自動車の組込みシステムに適用する取組みについて紹介して頂きました。さらに、近年、注目を集めているDeep Learning(深層学習)を活用し、車載のセンサー情報によって知能化される機能について、事例を交えて解説して頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナ2「Yahoo!カーナビの紹介と今後の方向性について」
ヤフー(株) メディアカンパニー 生活メディア事業本部 廣瀬典和 氏
スマートフォンを活用したカーナビゲーションシステムの代表的アプリケーションであるYahoo!カーナビについて、その特徴、ビジネスとの関係、品質改善の取組み等について解説して頂きました。地図データの製作や電子化、スマートフォンのアプリ化に至る経緯を実体験に基づいて分かりやすく紹介して頂きました。アプリよって実現されていることのメリット、ユーザの行動情報から得られる情報とその解析結果を活用したビジネスについてポイントを整理して解説して頂きました。
講演資料 (4.2MB)
招待講演「ステレオカメラによる自動車・移動ロボットの衝突回避システム」
東京工業大学 放射線総合センター 准教授 実吉敬二 氏
自動車の安全性を高める衝突回避システムについて、センサー技術の基礎から最新研究成果まで、幅広い視点で解説して頂きました。前半では、様々な種類が存在するセンサーの原理について、そのメリットとデメリットを分かりやすく解説して頂きました。後半では、ステレオカメラを用いた物体認識に関する研究成果として、ロボットや実車を使った実験結果をご紹介頂きました。
講演資料 (3.8MB)