車載組込みシステムフォーラム 2016

2016年1月28日に、ナディアパーク3階デザインホール(名古屋市中区)にて、車載組込みシステムフォーラム2016を開催しました。

毎年開催しているフォーラムでは、ASIFの1年間の活動報告に加えて、基調講演、招待講演、2つの専門セミナを開催しています。今回の参加者は、182名(内非会員13名)でした。

公開している講演資料を取得するためには、会員IDとパスワードが必要です。会員向け情報を取得するためのパスワードは、こちらから発行できます。

講演の様子

ASIF活動紹介「車載組込みシステム開発(ASIF)の活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長/
名古屋大学 大学院情報科学研究科 教授 高田広章 氏
2015年度のASIFの活動内容を報告しました。前半では、ASIFの会員数が、一般81社、協賛1機関、個人18人と順調に推移していることを紹介しました。後半では、実施した勉強会について、第1ラウンド(6月-9月実施)のテーマ(車載OS、CAN/CAN FD通信仕様、MATLAB、機能安全規格の概要、車載開発プロセスなど)と、第2ラウンド(11月-2月実施)のテーマ(MISRA-C、UML、AUTOSARモデリングツール、機能安全規格の実践、組込みセキュリティなど)に分けて簡単にご説明しました。
講演資料 (0.5MB)
基調講演「安全性向上に向けた自運転システムの開発」
(一財)日本自動車研究所 代表理事 研究所⻑ 永井正夫 氏
自動運転システムに対して、安全性向上の観点からご講演頂きました。前半では、自動車交通事故の現状を俯瞰し、高齢者が関係する事故の増加を指摘されました。後半では、現在、世界各国で開発が進んでいる自動運転技術について、安全性の観点から比較された結果をご紹介頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナ1「機能安全アップデート」
(一社)日本自車工業会 電子安全性分科会⻑/トヨタ自動車(株) 技範 川名茂之 氏

2011年に発行された車載電気電子システム向け機能安全国際規格であるISO 26262の改訂状況について、最新情報をご紹介頂きました。

講演資料は非公開です。
専門セミナ2「自動車ソフトウェア向けセキュリティ設計の勘所」
(株)日立製作所 研究開発グループ システムイノベーションセンター セキュリティ研究部
ユニットリーダー主任研究員 萱島信 氏
車載システムを対象としたセキュリティ設計技術について解説して頂きました。前半では、自動車を対象としたセキュリティ事故事例について、海外の例を中心に紹介して頂きました。後半では、セキュリティ対策を設計段階から作り込むための開発プロセスについて、情報セキュリティ国際評価基準ISO/IEC 15408を基にした考え方をご紹介頂きました。
講演資料 (1.8MB)
招待講演「運転支援のための画像認識」
名古屋大学 大学院情報科学研究科 メディア科学専攻 教授 村瀬洋 氏
運転支援技術の中でも、特に重要な位置付けとなっている画像認識手法について、基礎から最新研究成果まで、幅広い視点で解説して頂きました。前半では、歩行者検出を例に、画像認識の基本的な考え方を解説して頂きました。後半では、画像認識に関する研究成果として、障害物検出、視認性推定、天候の認識、位置推定などについて概要をご紹介頂きました。
講演資料は非公開です。