車載組込みシステムフォーラム 2013

2013年1月28日に、ナディアパーク3階デザインホール(名古屋市中区)にて、車載組込みシステムフォーラム2013を開催致しました。

今回のフォーラムは、ASIFの1年間の活動報告に加えて、基調講演、招待講演、2つの専門セミナを開催しました。参加者は、148名(うち非会員16名)でした。

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講演の様子

ASIF活動紹介「車載組込みシステム開発の現状とASIFの活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長/
名古屋大学 大学院情報科学研究科 教授 高田広章 氏
前半は、車載組込みシステムの最近の課題として、ディペンダビリティの向上、設計生産性の向上、つながるクルマ(Connected Car)への対応等についてご紹介し、機能安全規格ISO26262への対応指針について詳しくご説明しました。後半は、車載組込みシステムフォーラム(ASIF)の活動内容をご紹介しました。
講演資料 (4.4MB)
基調講演「車載ソフトウェア開発の変革に向けて」
(株)デンソー 技監 村山浩之 氏
現在の車載ソフトウェア開発が直面している、個々の電子システムの複雑化・大規模化に加えて、全体最適に向けたシステムの統合化やインフラとの連携にどう対応していくのかという課題についてご説明頂きました。さらに、国内外の標準化動向を踏まえ、車載ソフトウェア開発の変革に向けたデンソーの取組みと今後の課題についてご紹介頂きました。
講演資料 (7.0MB)
専門セミナ1「スマートコミュニティーが創る持続可能なエネルギー社会」
トヨタ自動車(株) 技術統括部 主査 川本雅之 氏
EVやPHVなどの次世代車両が普及する上での課題として、廉価でかつ環境に優しい電力の提供と、その充電に伴う技術的・利用上の課題をご説明頂きました。さらに、これらの課題解決への取組みのひとつとして、豊田市で実施している低炭素社会システム実証実験の具体的な内容をご紹介頂きました。
講演資料は非公開です。
専門セミナ2「車載システムの情報セキュリティ」
(独)情報処理推進機構 技術本部 セキュリティセンター
情報セキュリティ技術ラボラトリー 主任 中野学 氏
近年注目度が高まっている、車載システムの情報セキュリティについて、その背景と事例を交えて分かりやすくご説明頂きました。さらに、IPAの提案するIPAカーに対する脅威分析や、制御システムセキュリティに関する国内の取組みについてもご紹介頂きました。
講演資料 (4.6MB)
招待講演「クラウドソーシングに基づく位置情報サービスとオープンデータの利活用」
名古屋大学 大学院工学研究科 計算理工学専攻 基盤計算科学講座 教授 河口信夫 氏
最初に、近年急速に普及しつつあるクラウドソーシングサービスと、オープンデータを活用した国内外のさまざまな取組みをご紹介頂きました。さらに、130万人以上が利用する、無線LANに基づく位置推定とクラウドソーシングを利用した位置情報サービス(Lockyプロジェクト)を立ち上げたご経験を踏まえて、オープンデータの管理・運用の重要性を述べた上で、オープンデータの価値の最大化を目指して設立したNPO法人位置情報サービス研究機構(Lisra)についてご紹介頂きました。
講演資料 (30.9MB)