平成28年度第1回応用技術セミナー

2016年6月16日に、(株)日立製作所中央研究所(東京都国分寺市)にて、平成28年度第1回応用技術セミナーを開催致しました。

2020年頃の実用化を目指して、世界的に開発が加速している自動運転車。今回のセミナーは、「世界一安全な自動運転を目指す先進テクノロジーシステム」と題し、(株)日立製作所中央研究所で進められている最新の研究開発状況を、講演と見学会を通じて体験するセミナーを開催して頂きました。

セミナーへの参加者は、70名(内非会員5名)でした。

セミナーの様子

「車載組込みシステム技術に対する名古屋大学の取り組み」
講師:ASIF会長/名古屋大学大学院情報科学研究科 附属組込みシステム研究センター長 教授 高田広章 氏
車載組込みシステム開発の現状と課題について概観した後、前半では名古屋大学が取り組む車載制御システム向けソフトウェアプラットフォームの研究開発プロジェクトについて、後半では自動運転を視野に入れたダイナミックマップの研究開発プロジェクトについて紹介頂きました。ソフトウェアプラットフォームの研究開発に関しては、AUTOSAR仕様をベースとしたOS、ミドルウェア、ドライバなどを開発するコンソーシアム型共同研究と、実用化を目指すベンチャ企業の立ち上げについて、背景を踏まえて紹介頂きました。ダイナミックマップの研究開発に関しては、自動走行における役割と、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)での活動を紹介頂きました。
講演資料 (14MB)
講演1「自動運転実用化に向けた日立の研究開発概況」
講師:株)日立製作所 研究開発グループ テクノロジーイノベーション統括本部
制御イノベーションセンタ グリーンモビリティ研究部 部長 山岡士朗 氏
講演2「自動運転時代を支えるモデル予測制御アクセラレータ」
講師:(株)日立製作所 研究開発グループ テクノロジーイノベーション統括本部
制御イノベーションセンタ グリーンモビリティ研究部 主任研究員 広津鉄平 氏
講演3「自動運転時代を支える次世代ソフトウェア検証技術」
講師:(株)日立製作所 研究開発グループ テクノロジーイノベーション統括本部
情報通信イノベーション コンピューティング研究部 主任研究員 勝康夫 氏
日立製作所中央研究所で進められている、自動運転に関する研究開発について、組織の構成と方向性について紹介頂いた後、自動運転システムの重要な要素技術となる、コントローラ技術とソフトウェア検証技術について紹介頂きました。
講演資料は非公開です。