平成25年度第1回応用技術セミナー

2014年1月28日に、名古屋市工業研究所(名古屋市熱田区)にて、平成25年度第1回応用技術セミナーを開催致しました。

今回のセミナーは、「ここまで来たマイコンシミュレーター!実習で学ぶバーチャルソフトウェア開発」と題し、仮想環境(シミュレータ)上での組込みソフトウェア開発について、実習を通じた体験も交えて、ご紹介頂きました。セミナーへの参加者は、20名(内非会員2名)でした。

セミナーの様子

「Virtual Platform(仮想環境)を用いた開発の基礎」
講師:Australian Semiconductor Technology Company (株)
テクニカル マーケティング プリンシパル エンジニア 石田芳弘 氏
最初に、従来のソフトウェア開発における課題を指摘した後、仮想プラットフォームによるソフトウェア開発の特徴について、基本的な考え方、流れをご説明頂きました。さらに、ASTC社が提供する仮想環境VLAB ESLについて、機能の概要、自動車制御システムへの適用事例、詳細な機能の順でご紹介頂きました。
講演資料 (2.2MB)
「ルネサスエレクトロニクスV850 Fx4仮想環境を用いたSystemCシミュレーションの実習」
講師:Australian Semiconductor Technology Company (株)
テクニカル マーケティング プリンシパル エンジニア 石田芳弘 氏
VLABを用いてルネサスエレクトロニクスのV850をシミュレーションできるFx4仮想環境についてご紹介頂きました。実際のソフトウェア開発で良く使用する機能(ブレークポイント、トレース、テストベンチなど)を中心に、具体的な使用方法をご説明頂きました。
講演資料 (1.7MB)
「CRAMASのご紹介とマイコンシミュレータとの連携」
講師:富士通テン(株) AE 技術本部 網江岳朋 氏
CRAMAS(ComputeR Aided Multi-Analysis System)は、高速演算、高拡張性、簡単設定、デバッグ・自動テストの支援などの特徴をもつ、自動車制御システム開発用高機能HILSです。CRAMASの用途や位置付けについて、車載システムの動向、シミュレーション環境の分類を交えながら、分かりやすくご説明頂きました。
講演資料 (5.1MB)